下図によく似た2つのパターンがあります。
【8】の場合、結節影と腫瘤影は両側中肺野と両側下肺野のどちらにも存在しています。
しかし【9】の場合では、挙上は右肺門部にしか存在せず、濃度上昇域は右上肺野にしか存在していません。
このように、解答欄だけを見るとよく似ていても意味が全く異なりますので、解答欄のパターンは十分注意して見ましょう。


【8】 2つの部位に2つの所見が同じように存在する症例

正面像にて、両側中肺野、両側下肺野に、多数の結節影、腫瘤影を認める。
転移性肺癌と考える。


【9】 2つの部位にそれぞれ異なる所見が存在する症例

正面像にて、右肺門部に、挙上を認める。
正面像にて、右上肺野に、濃度上昇域を認める。
無気肺と考える。